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2020_0103_114424_01 6000系急行 6002F

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6000系は昭和58年、架線電圧が600V→1500Vに昇圧された翌朝から走り始めた電車です。
1500Vは鉄道の規格の電圧、600Vは路面電車や古い鉄道の規格の電圧です。
京阪は元々路面電車から発達した電車なので600V、しかも同じ600Vの京都市電や大阪市電と平年交差していたので、彼らが廃止になるまでは600Vから逃れられませんでした。
600Vを1500Vにすると、同じ太さの電線で2.5倍の電力を送ることができます。
600Vで架線から送ることのできる電力では7両編成の電車を走らせるのが精一杯でラッシュ対応で8両編成以上にするには架線電圧の昇圧が不可欠になります。1500Vだと2.5倍の電力が送れるので8両編成にできるどころか余裕分で電車の加速を良くして所要時間の短縮や増発も可能になります。
ですが実際にやるとなると一晩で電圧を切り替え、600V用の電車を1500V用にとり換えなければなりません。
といっても全部の電車を取り換えるわけにいかないので、既存の電車は複電圧改造が施されます。これには何種類か方法があります。
比較的簡単なのは親子方式という方法で、既存車両の改造はやりやすい方法です。600V用の電車をモータの絶縁の強化などで750Vまでなら耐えられるように改造しておき、プラスの電気をハンタグラフの代わりに隣の車両から取り込める回路を増設した車両と、マイナスの電気を線路に帰す代わりに隣の車両に帰す回路を増設した車両を準備して隣接させておき、昇圧当日にこれらを直列に接続します。車両にあまり手を加えずにできる方式ですが、直列に繋いだ2両は昇圧後は一生2両セットで運用する必要があり何かと制約を受けることになります。
昇圧が現実的になって以降は新車は単車方式という方法で製造されます。改造で単車方式にすることもできますが、車両の内部の電線のつなぎを変えるのでややy大掛かりな改造になります。あらかじモーターは375V用で造り、1両の中で4車軸に4個あるモーターを4個直列に繋いだ回路と2個の直列つなぎを2個並列に繋いだ回路を仕込んでおき、架線電圧によりどちらの回路を使うかスイッチで選択できるように作っておきます。この方式では昇圧後も1両単位で運用でき、切り替えもスイッチひとつです。
さらに昇圧直前に作られる電車はもっと簡素で、1500V用の電車だが600Vの間は4個のモーターのうち2個は電線でバイパスさせて2個モーターだけの直列つなぎで走る、というかなり乱暴な方法です。モーターは実質半分しかないので600Vの間は全部電動車で走らせ、1500Vに切り替わってから中間車(モーターのない車)を繋ぎます。

戦前製の機器を持つような古い車両77両は改造されずに廃車して取り換えられました。
その取り換え用として同数の77両入ったのがこの6000系です。
もっとも取り換え当日まで77両もの電車を保管しておく車庫のスペースがなく20両は上記3番目の方法で2個モータ全電動車の4両編成で約半年間運用され昇圧の当日3両の中間付随車を組込んで
正規の7両編成になりました。(さらに1両増結して8両編成になったのは昇圧切り替えが成功したあと少したってからです。)

何しろ一晩で昇圧するための事前準備に何年もかかる大事業です。

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